熱中症になったらどうしたらいいのか。ガチンコ情報
熱中症について詳しく解説していきます。
今回はちょっと面白くないかも知れません。
情報って面白いものばかりでは無いので、我慢してください。
その変わりに詳しい解説と正しい情報を提供していきます。
Contents
熱中症の重症度
引用:http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
上から下に向かって重症度が高くなっています。
大きく3つに分けられていますが、どちらにもあてはまる場合には重症度の高い方での対処をして下さい。
応急処置の行動パターン
引用:http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_checksheet.php
重症度 Ⅲ
・意識が無い
・身体が異常に熱い
・けいれんを起こしている
誰がどう考えても救急車を呼ばなければならない状態です。
体裁やご近所さんがどう思うかしら?なんて考えている場合ではありません。
迷わずに救急車の要請をしましょう。
こんな時のために救急隊員がいるんです。
迷っていて呼ぶのが遅くなったために命を落とす事があります。
すぐに119番通報です!
救急車が来るまでしておいて欲しいこと
・出来るだけ涼しい場所へ移動させる
・衣服を緩める
・とにかく冷やす
・身体に水をかける
・風を送って熱を逃す
涼しい場所へ移動する
建物の外で倒れたりした場合には日陰を探してそちらへ移動させる。
クーラーの効いた場所があるならそこへ移動する。
学校などなら保健室ですが、一般の人が熱中症になった場合、考えられる一番涼しい所へ移動しましょう。
日向から日陰へ。日陰ならもっと涼しい場所へ。例えば目の前にコンビニがあれば入らせてもらいましょう。
飲食店があればゴメンナサイと言って入ってしまいましょう。あとでお詫びに行けばいいんです。
命の危機なのにこれ以上に優先されるものなんか無いです。
熱中症で命に関わるか、後遺症が残るか、ここでの行動が分かれ道です。
衣服を緩める
涼しい場所へ移動したら、衣服を緩めましょう。
締め付けていると血液の巡りが悪くなります。
ズボンのベルトを外す。ボタンもファスナーも緩める。
女性ならブラのホックを外す。スカートのファスナーを下げる。
靴も脱がせる。
とにかく楽な状態にします。
首、両脇、両足の付け根を冷やす
首と両脇、両足の付け根には大きな動脈血管があります。
身体の表面に一番近い場所に動脈があるのがこの3カ所です。
一番良いのは保冷剤で冷やすこと。
その次は氷で冷やす。
無ければ自販機の飲み物で冷やしてもいいです。
ここで手加減なんて要りません。ガンガン冷やしてください。
着ている服に水をかける
あるもので十分です。お茶でも水でも何でもいいです。
全身ずぶ濡れ状態で構いません。
身体の熱を取るのが目的なので、氷水でもいいんです。ぶっかけてしまいましょう。
水道が近くにあって、さらにホースがついているなら水をかけ続けましょう。
風を送る
うちわ、扇子、下敷き、段ボールの切れ端、風を送れそうな物を見つけて風を送って下さい。
扇風機があればそれも使いましょう。
身体にかけた水が蒸発する時に熱を奪っていくのをさらに助けるためにします。
激しく無くていいです。あまりに強風だと呼吸がしにくいですから。
重症度Ⅲの場合、上記の行動を同時進行で出来るだけ手早く行ってください。
周囲にいる人を巻込んででも急いでしなければいけません。
救急車を呼んだから大丈夫。ではないんです。
救急車が到着するまでにどれだけの事が出来たかでその後の状態が大きく変わって行きます。
手分けして、それでも落ちついて出来る限りのことをしましょう。
意識があれば水分を摂ることをした方がいいです。
意識が無いのに無理に飲ませようとするとむせてしまいますので、無理に飲ませるのはやめましょう。
重症度 Ⅱ
・頭痛がする
・吐き気がある、吐いている
・身体がだるい
・判断力が無くなっている
戸外でも室内でも起こる症状です。
重症度Ⅲになったあとにもみられる症状です。
頭が痛い時には鎮痛剤を飲みたくなりますよね。しかし、熱中症も考えられる時にはまず水分を摂りましょう。
熱中症は身体が激しく脱水を起こしています。
脱水の状態になると脳に必要な血液が行き渡りにくくなるので、頭痛という症状が起きます。
熱中症なのに頭痛薬を飲むと、症状が悪化してしまいます。
しっかり(1L以上の水分)水分を摂り、トイレの回数が増えて頭痛が楽になるか、よく見てくださいね。
ここは判断の難しいところです。
熱中症かそうで無いのか、判断するときに参考になるのが汗をかいているか、トイレにいつ行ったのか、です。
汗が出ていない、トイレにも数時間行っていないなら熱中症を疑っていいでしょう。
水分が摂れそうなら飲みながら、病院へ行きましょう。窓口で熱中症かもしれないと伝えておきます。
普通に待っていると症状が進んでしまいます。待ち時間の間にも水分は摂りましょう。
水分は塩分の入った飲み物を飲ませましょう。
手っ取り早いのがスポーツドリンクです。
汗と一緒に塩分も失われているので、ただの水は脱水をひどくさせてしまいます。
スポーツドリンクは砂糖が多いから・・・・そんな事を言っている場合ではありません。
吐き気が落ち着いたら水分を摂らせましょう。
この時にカフェインを含むコーヒー、緑茶はオススメ出来ません。
利尿作用が働くのでかえって脱水にむかいます。
経口補水液も売られていますが、家庭などに置いている人は少ないでしょう。
粉末のスポーツドリンクの素を常備しておくことをオススメします。
一度病院で診てもらったからもう安心。ではありません。
病院から家に帰ったあと、翌日、また同じような症状があれば電話をしてから病院へ行きましょう。
熱中症はすぐに治ったりしません。数日は様子をみて少しづつ元の生活に戻しましょう。
家庭で出来る事
熱中症になったあとに、家庭でも出来る事はあります。
・部屋を涼しくする
・水分を摂る
・熱があれば冷やす
どれも風邪で熱が出た時とおなじです。
熱ければ涼しくする。水分はしっかり摂らせる。
食べられるものを食べさせる。
栄養バランスなんてこの際どうでもいいです。アイスクリーム最高です。少量でもカロリーはかなりあります。
この時ばかりは高級アイスを食べさせてあげましょうね。
ラクトアイスよりもカロリーが高く出来ています。
口当たりは良いので、食べてくれれば高級アイスクリームでもラクトアイスクリームでも、どちらでもいいです。
シャーベットの方が良ければそれでもOKです。
一度に全部食べさようとしなくてもいいのですが、こまめに一口づつでも口に入れましょう。
吐き気があるときには無理に食べさせないでくださいね。
吐くという行為自体、体力を消耗します。
あまりに辛そうなら病院へ行きましょう。点滴をしてもらうだけでもずいぶんと楽になります。
何か口に入れていれば徐々に食べられるようになっていきます。
小さめのおにぎりでもいいですね。塩むすびが一番美味しいようです。
素うどんも食べやすいようです。
水分はやはりスポーツドリンクか経口補水液がいいと思います。
スポーツドリンクは吐いても美味しいんです。(体験しました)
経口補水液は健康な状態で飲むとまずいので、脱水かそうでないか判断する材料にもなります。
脱水の状態で経口補水液を飲むと、ものすごく美味しいと感じるようです。
頻繁にCMなどでも紹介しているので、見たことがある人は多いのでは無いでしょうか。
お店でもらう保冷剤もこういった時のためにいくつかは取っておきましょう。
使いやすいサイズって意外と少ないんです。何個か冷凍庫に常備しておいてくださいね。
無ければホームセンターなどで売っていることもありますが、探しに行くのは大変です。
訳を話してケーキ屋さんで分けてもらうのが一番確実です。
プリンとかゼリーなど食べやすそうな物を一緒に買えばいいですよね。
買いたい物が無ければ、事情を話して、有料で分けて欲しいと言えばわけてくれないお店はないでしょう。
元気になったらケーキを買いに行ってくださいね。
すぐに手に入らない場合にはビニール袋に氷を入れて縛ってしまえば、即席の氷嚢が出来ます。
頭を冷やすのも昔ながらの氷枕が最高に気持ちいいです。
ドラッグストアに行けば今でも普通に売っています。ひとつは家にあると便利ですよ。
小さなお子さんも氷枕は嫌がったりしないんです。
カラカラと音がして、ひんやりした感触は誰でもいくつでも気持ちがいいんですね。
昔は氷屋さんが近所にありましたが、見かけなくなりました。
分けてもらえる所を日頃からリサーチしておくのも非常事態になった時には助かります。
スーパーやコンビニには必ず氷を売っています。
ちょっともったいない気もしますが、溶けにくいので氷枕にはいいですよ。
氷枕を作るときのポイントはいっぱい氷を入れて、少し水を足す事です。
冷やす事が目的なので氷がたくさん無いとすぐに溶けてしまいます。
判断に困るもう一つに発熱があります。
昼間は元気そうだったのに、夕方くらいからまた熱が上がってきた。
熱中症は身体にかなりのダメージを与えます。
2~3日で元通りになるなんてないんです。
インフルエンザでも1週間はしんどいと思います。
熱が出ても慌てないでくださいね。
高熱(40度以上)なら夜間診療を受診してもいいかもしれません。
昼間は元気そうだったなら、昼間のうちにしっかり水分を摂って、身体を休めておきましょう。
しっかり眠れて食事が摂れるようになるまではゆっくりしましょうね。
まとめ
熱中症は本当に怖いですよね。
「ん?おかしいぞ」そう感じた時にどんな対処をするかで軽くすむか、大事にいたるか変わってしまいます。
子供の場合、周りの大人が気をつけるしかありません。
普段の様子をいかに把握するか。
熱中症に限らず、どんな病気にでも言える事です。
体調の変化には敏感、的確に判断したいですよね。