十二国記シリーズ『月の影 影の海』を親子で読んでみませんか
わたしが紙媒体で持っている、数少ない本のひとつに十二国記シリーズがあります。
『月の影 影の海』は「つきのかげ かげのわだつみ」と読みます。
本を買うとき、選ぶきっかけになるものとして、挿絵は重要です。
好みの画風かどうかで買うか、買わないか決めることもあります。
その点で、このシリーズはとても興味を持ちました。
異国情緒があって、なぜか心に引っかかるんです。
パラパラッと中を読んで、買うことにしました。今からもう15年以上前のことです。
Contents
登場人物
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引用:http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=12kokuki
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中嶋陽子 : 女子高校生だった。
いつも周囲の期待に添うようにしていたため、自分に対して自己肯定感が低い。
突然現れた「ケイキ」と呼ばれる男に導かれ、異世界へ行くことに。
「ケイキ」とはぐれた後に命を狙われ、逃げ惑う事になる。
髪の色が赤く変わり容貌も変化していることに気がつく。
後に「景」の国の王であることが分かり、悩んだ末に景王となることを決意する
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景麒 : 「景」国のキリン
「景」の国の新しい王を探して陽子を見つける。
王を選ぶのは実は2回目であり、二人の王に仕えることは少ない。
口数が少なく感情を表情に出すこともあまりない。
どちらかというと、付き合いにくいタイプ。
最初は陽子に良い印象を持っていなかった。
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楽俊 : 半分ネズミ半分人間という半獣。
父親が残してくれた本を読み、独学ながら優秀な頭脳の持ち主。
倒れていた陽子を助け、介抱してやる。
陽子を元の世界に帰すために奔走していて陽子が「景王」であることが分かる。
陽子にとっての唯一の友人でもある。
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尚隆 : ショウリュウまたの名を「延王」
戦国時代に領主の息子として「和」=日本にいた、胎菓。
武術に優れ、器のおおきな人物。
景王陽子を手助けしてくれる。
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六太 : 延国の麒麟 延麒
六太も胎果で、貧しい家庭に生まれた。
食い扶持を減らすため、父親に山へ置き去りにされる。
麒麟の中でも小柄で子供っぽい。
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あらすじ
平凡を絵に描いたような生活をしていた陽子は突然現れた「ケイキ」と呼ばれる男にかしずかれ、異世界に行く羽目になる。
異世界へ行く途中で「ケイキ」とはぐれてしまい、ひとりぼっちになる。
元の世界に帰るために陽子は動き始める。
助けてくれる親切な人だと思えば裏切られる中で、身も心も荒んでいく陽子。
半獣の楽俊と出会ったころには疑い深くなっていた。
少しづつ陽子の信頼を得ていく楽俊。いつしか深い友情が芽生える。
心も体もたくましく成長していく陽子。
物語の最後にやっと「ケイキ」と再会する。
陽子の成長ぶりに驚くケイキ。
おすすめポイント
世界観
いわゆるファンタジー小説というジャンルに分けられます。
昔の(周の時代くらいかな)中国をモデルとしているであろう、服装や人物の名前。
思想や庶民の生活、一国一王の政治の形などがしっかりと作り込まれていて、こんな世界もあるんだな、と納得出来る完成度です。
階段の踊り場からテレポーテーション出来たりとさすがファンタジーです。
イメージが勝手にドンドン膨らんでいきます。
十二の国に、それぞれ一人の王と麒麟。王も麒麟も性別に関係無く存在しています。
隣接する国同士でのいさかいがあったり、人間の妬みやひがみも表現してあります。
一冊だけでも充分に楽しめますが、他のシリーズも合わせて読むと、すっかり十二国記の世界へ引き込まれています。
親近感と憧れ
主人公がごく普通の高校生の女の子に親近感を持ち、現代社会では無い古風な世界観に懐かしさを感じることが出来ます。
あまり詳しく書くと、読んだ時に楽しめなくなるので、深く説明出来ないのが、いちファンとして残念でもあります。
とうとうシリーズ化そしてHPまで
アニメ化されたりもしましたが、公式のHPまで出来ているほどの人気ぶりです。
[blogcard url=”https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/”]
初版と少し表紙が変わっていますが、統一感が出ています。
次回作を待ち焦がれているファンのひとりです。
まとめ : 自分を振り返るのに持ってこい!!
頑張っているのに、思う様な成果が出ない。
自分はこのままでいいのだろうか・・・
誰もが一度は考えることですよね。
物語を読みながら、主人公と共に成長出来ること、請け合いです。
歴史が好きな方、中学生以上のお子さんにも幅広く読んでもらいたいなぁと思う作品のひとつです。