卒園式(保育園、幼稚園)で親が泣ける最大の理由
春から新一年生となる親御さんのみなさん、おめでとうございます。
そして、お疲れ様でした。
早い方は生後数ヶ月から保育園や託児所にお子さんを預けてお仕事をされていたのではないでしょうか。
季節に関係無く熱を出し、やっと保育園に預けたと思えば違う病気にかかってしまう。
着替えをたくさん持たせたハズなのに、泥だらけになって待っている。
うちのおバカ息子は日中に被る帽子を砂場に埋めてお水をあげていました。
ドロドロの帽子が入ったビニール袋を見せられた時には、怒りを通り越して笑ってしまいました。
中途半端じゃなくて、逆に清々しいわぁ。
手が掛かって、毎朝時計と戦いながらの通園もあと少しですね。
卒園式は園によって趣向は様々です。
なかには親から子供へ言葉を贈る場合もあります。
小学校に入学し、新しい世界へ進んで行く子供にどんな言葉を贈ろうか。
そんな事を考えながらネットをさまよっていたときに、保育園、幼稚園の卒園式が一番泣けると知りました。
卒園式は子供だけのものでは無い
卒園式の主役はもちろん子供本人です。
ですが、親もまた大きな節目になります。
毎朝毎朝、子供の登園準備にイライラしながら食事をさせ、着替えをさせ、園に連れて行く。
園に送り込んだら、職場にダッシュで出勤し、子供の事など思う暇も無く仕事をこなします。
仕事が終わればバタバタと園に子供を迎えに行って、買い物を済ませてやっと帰宅。
帰宅してもホッとする間もなく、洗濯や夕食を作ります。
夕食作りもすんなり出来る事など無く、甘えたい子供の相手をしたりしながらです。
(いかにも良いお母さんしてます風に読めますけど、「うるさーい!!今こっちに来るな!母さん包丁持ってるんだぞ!!!!」怒鳴り散らしてました)
夕食を済ませるとお風呂が待っています。
お風呂もゆっくりなど浸かっていられません。
食事の後片付けや、翌日の準備もしなければなりません。
破ったポケットを縫うこともあったでしょう。
そうこうしていると自分も寝ないといけない時間ですよね。
毎日毎日一日中時計とにらめっこ状態ではなかったでしょうか。
入園当初はオムツを着けていた子供が気づけば普通のパンツを履き、口まで運ばなければ食べられなかったのに、自分で食べられるようになっていますね。
抱っこして連れて行ってた園に歩いたり、走ったりして通園しています。
雨の日には水たまりにザブザブ入っていったり、傘でお水をすくったりもしませんでしたか。
入園したときから今日までを振り返ると、もうそれだけで涙が出て来ませんか。
あんなに手が掛かって赤ちゃんだった我が子が小学校に入学する。
通園やお迎えに来る日も来る日も頑張ったのはアナタなんです。
親が最も力を使うのが小学校入学前なんだそうです。
子供も頑張ったけれど、自分も頑張ったよね~なんて思えば泣ける理由に納得!ですよね。
園と戦った日々
幼稚園は幼児教育に重点を置いていますが、保育園は保育に重点を置いています。
最近の保育園は保育だけではなく、幼児教育にも力をいれている園が増えて来ました。
時代のニーズに合わせているのでしょうか。
預ける親の立場からすると、保育だけでは無いというのは嬉しいですよね。
その変わりに保護者に求めてくるものが増えて来ているように感じます。
スプーンの持ち方は下から持たせるように、とか。
トイレトレーニングの状況がどうしたこうした。
食事に好き嫌いがあるからなんだかんだ。
しりとり遊びの時にお宅のお子さんは入って来ようとしなかった、うんぬん。
「そうですよね~。家でも気をつけます~。」
などと言ってはみるものの、仕事と家事でいっぱいいっぱい状態では子供を構う時間も体力にも限界があります。
横一列に並んだように、どの子供も同じように育つ訳がないだろう、と思っています。
自分自身にも好き嫌いがあるのに、子供はなおさらです。
子供の味覚と大人の味覚は違うので、大人が美味しいと感じるものでも、子供にはまだ無理な食材もあります。
特に苦み、酸味を含む食材は顕著です。
生物の本能として、苦いもの、すっぱいものは避けるように出来ているのです。
また、体温も大人の物差しは通用しません。
そもそも子供の体温は高めになっていますし、外気温にも左右されやすいのです。
夏に体調が悪くなくても、37.5度を上回るのはよくあることです。
けれど、37.5度で呼び出すと決めている園の多いこと。
速効で職場に電話がかかってきます。
「お熱があるので迎えに来て下さい。」
慌てて迎えに行ってみれば、笑顔で迎えを待っている我が子がいます。
『ふざけんなよ。元気じゃないか!!』心の中でだけでつぶやいて、連れて帰れば元気いっぱいに遊び回る。
「あなた方、幼児保育のスペシャリストなんですよね?プロなんでしょ?」
面と向かって言ってみたかった・・・
みんなと一緒に遊ぼうとしないなら、するように仕向けるのが腕の見せ所ではないのか?
預けている手前、言いたいこともグッと我慢して、耐え忍んできましたね。
まとめ
お金もかかるけど、最も手がかかる時期の通園は、経験したものだけが分かる感情です。
あんなこともあった、こんなこともあったと振り返ると、涙無くして語ることは出来ません。
当の子供本人は、園を卒園することをはっきり自覚できていなかったりするので、平気な顔をしていたりします。
親の方は入園したころと今を比較し、その成長ぶりや園とのやり取りなどを思いおこしては、涙、涙です。
逆を言えば、涙が出るほどに頑張って来た証拠でもあります。
卒園式では存分に涙を流して、今までの自分を褒めてください。
その後には満開の桜がアナタのお子さんの入学を待っていますよ^^